ムートンの特徴

羊

羊毛のもつ優れた性能を100%生かしてつくられたムートン

厳選された原料でつくられたムートン、その優れた機能と特長をご紹介いたします。羊毛は自然素材ですから、他の化学繊維には見られない数々の特徴をそなえています。

保湿性保湿性に優れており、夏は涼しく、冬はほっかほっか。

ムートンは1平方センチメートルにつき3000~3300本の羊毛がはえています。(高密度タイプは約4000~5000本)この毛は熱伝導率が極めて低く、外気をたちきります。カールして複雑にからみあった繊維と繊維の間に、たくさんの空気が入って、保温の効果を高めています。これにより、就寝時のひやっとした感じがなく、冬でもあたたかくご使用いただけます。

また欧米では、この保温効果と床ズレ防止の効果を重要視し、すでに病院などの常備品としてムートンシーツを採用しています。

吸湿性と放湿性外部の湿度に合わせて表面はいつもサラサラで快適。

ムートンの良さはその吸湿性にあるといわれています。その水分の吸収率は、自らの重量の約15%を吸収するという驚異的な数値。しかも繊維の奥深くまで水分を吸収するので表面はいつもサラッとしており、汗が出てもベトつかず、夏でも快適にご使用いただけます。これは、ムートンの空気の層が一年中一定の温度を保つ働きによるものです。ウロコ状に重なりあった繊維の表皮が、外部の湿度に合わせ、自然のエアコンのように、吸ったり吐いたりしています。ですから、寝汗をかいても少しもベタつかず、常に健康で快適な睡眠が得られます。

弾力性ふわふわした適度な弾力性は天然のスプリング。

ムートンの羊毛を拡大して見ると、繊維にウエーブがあり、それがコイルスプリングのようにねじれています。これがムートンの弾力性の秘密。一本の羊毛を引き伸ばすと30%も伸びますが、すぐ元の状態に戻る力があります。これが集団になると、この復元力がさらに強く働き、フワフワとした適度なクッションが得られます。この力は、伸ばした時ばかりでなく押した場合も復元力が働き、素晴らしい弾力性を発揮します。

難燃性炎にふれることがあっても燃えにくく、燃え広がりにくい。

火をつければ、燃えますが、パイルの先が炭化するだけでそれ以上は燃え広がりません。これを自己消火作用(みずから炎の広がりを防ぐ作用)と言いますが、おかげでタバコなどの火がついても被害は最小限におさえやすいです。

  • 構成分子は燃えにくい窒素が多い
  • 高い吸水性で水分を多く含んでいる
  • 発火温度が高く、燃えている間の熱が低い

防汚性表面の水分をはじく性質で汚れにくく、汚れても落としやすい

羊毛の表皮はキューティクルという、ごく薄い膜で覆われており、撥水性(水分をはじく作用)があります。例えば、ジュースをこぼした時などでも、すぐに拭き取ればシミになりにくいです。

さらにウールは水分をほどよく含んでいるので静電気が起きにくく、合成繊維よりもホコリやチリがつきにくいといえます。

また、だにを寄せ付けない、菌の繁殖を抑える加工(防ダニ加工)を施していますので、清潔で安心にご使用いただけます。